Kindle Unlimited を活用して読了。
電気業界に身を置くようになって1年弱、業界の知識を身に付けるため、
こういった本を読むようにしています。
入門ということで平易な表現や丁寧な解説、分かり易い例えが挙げられており、
初心者にお勧めできる内容となっていました。
電力自由化の段階的な例えに次のような表現をされています。
それまでお米を作ることができるのは10社しかなかったのが、「これからは誰でもお米を作っていいですよ、自分たちで食べていいですよ」ということになったのが2000年から。そして「全員とはいかないまでも、もっとたくさんの人に売ってもいいですよ」ということになったのが2004年から2005年にかけて、ということです。
今後の電力業界についても記載されています。
スマートメーター導入によるIT化。スマートメーターは導入中でしょうが、
これがかなりの規模になると30分単位での電気消費量のデータを集める事が出来、
今とは比べにならないデータの分析ができるようになります。
IT化は仕方の無い流れだと思いますが、現在の検針員さんは仕事を失ってしまいますね。
電力の自由化が2016年で、1年遅れてガスの自由化が行われています。
今後は電気とガスをセットに売る「総合エネルギー企業」が出現すると書かれています。
これは既存の電力会社なのか、ガス会社なのか、はたまた全く違う企業なのかは
分かりませんが、業界に大きな影響を与えるでしょうから、気になります。
現在のコロナ影響とか、本当に想像つかないことが起こり、
変化のスピードが早くなっているように感じますが、
人間の適応力もなかなかだな、と最近感じています。